SkillsでAIエージェントを強化する
こんにちは、箕浦です。
最近、AIコーディングエージェント(Claude Code、GitHub Copilot など)を使う場面がどんどん増えてきていますが、
「毎回同じような指示を出すのが面倒」「特定の分野でもっと精度の高いサポートが欲しい」と感じたことはないでしょうか?
今回は、そんな悩みを解決してくれる Skills という仕組みを紹介します。
Skillsとは
Skills は、AIエージェントの能力を拡張するためのモジュール型パッケージです。
簡単に言うと「AIに特定分野の専門知識やワークフローを教え込むプラグイン」のようなものです。
たとえば以下のようなスキルがあります。
| カテゴリ | スキルの例 | できること |
|---|---|---|
| 技術記事作成 | technical-writer | 記事の構成案作成、文書テンプレート生成 |
| 日本語校正 | japanese-copywriting | 表現改善、冗長な文章の削減 |
| 事実確認 | fact-checker | 技術的な事実関係の検証 |
| UI/UX | ui-ux-pro-max | デザインレビュー、コンポーネント設計 |
| React最適化 | vercel-react-best-practices | パフォーマンス改善のベストプラクティス |
スキルをインストールすると、AIエージェントがそのスキルに記載されたルールや知識を自動的に参照するようになります。
結果として、毎回細かいプロンプトを書かなくても、目的に合った質の高い出力が得られるわけです。
スキルの探し方
スキルの管理には skills CLI を使います。
Node.js(18以上)がインストールされていれば、npx で手軽に実行できます。
キーワードで検索する
npx skills find "検索キーワード"
たとえば、テスト関連のスキルを探したい場合はこうです。
npx skills find "testing"
実行すると、名前・URLの一覧が表示されます。
Install with npx skills add <owner/repo@skill>
onewave-ai/claude-skills@technical-writer
└ https://skills.sh/onewave-ai/claude-skills/technical-writer
スキルの公式サイト https://skills.sh/ でもブラウザから検索できます。
よく使う検索キーワード
目的に合わせて、以下のようなキーワードで探すと見つかりやすいです。
| 目的 | 検索キーワード例 |
|---|---|
| Web開発 | react, nextjs, typescript, tailwind |
| テスト | testing, jest, playwright |
| インフラ | docker, kubernetes, ci-cd |
| ドキュメント | docs, readme, technical writing |
| コード品質 | review, lint, refactor |
| デザイン | ui, ux, design-system |
スキルのインストール方法
気に入ったスキルが見つかったら、add コマンドでインストールします。
npx skills add <owner/repo@skill> -g -y
-g: グローバル(ユーザーレベル)にインストール-y: 確認プロンプトをスキップ
実際にインストールしてみる
記事作成を支援するスキルを3つインストールする例です。
# 記事の構成案作成
npx skills add onewave-ai/claude-skills@technical-writer -g -y
# 日本語の表現改善
npx skills add ronantakizawa/japanese-copywriting@japanese-copywriting -g -y
# 技術的な事実確認
npx skills add daymade/claude-code-skills@fact-checker -g -y
インストール先は ~/.agents/skills/ 配下になります。
対応しているAIエージェント環境にインストールされます(環境やオプション指定により対象は変わります)。
インストール済みスキルの確認・更新
# アップデートがあるか確認
npx skills check
# すべてのスキルを最新版に更新
npx skills update
実践:テックブログ執筆でのスキル活用
弊社のテックブログ執筆でも、上記3つのスキルを導入して活用しています。
以下のようなフローで記事を作成しています。
1. 企画メモを作る
まずは記事のテーマ・対象読者・伝えたいことを簡単にメモします。
テーマ: Claude Skills
対象読者: AIツールを使い始めたエンジニア
ゴール: スキルの探し方・導入・活用を自分でできるようになる
2. technical-writer でアウトラインを作成
「この企画メモで記事のアウトラインを作って」とAIエージェントに指示すると、
technical-writer スキルが自動的に適用され、構成案が出力されます。
見出しの順序や粒度を調整するだけで、記事の骨格が完成します。
3. 下書きを作成
アウトラインをもとに、本文を書いていきます。
コード例やスクリーンショットも入れると読みやすくなります。
4. japanese-copywriting で校正
書き終えたら「この記事を校正して」と指示します。
冗長な表現、不自然な言い回し、読みにくい箇所を指摘してくれます。
5. fact-checker で技術的な確認
「この記事の技術的な記述を確認して」と指示すると、
コマンドの書式やバージョン情報、仕様の正確性をチェックしてくれます。
6. front matter を整えて投稿
最後に記事ファイルの先頭にある front matter(slug、title、date、authors、tags)を確認し、
リポジトリにプッシュすれば完了です。
自作スキルを作ることもできる
既存のスキルで足りない場合は、自分でスキルを作ることもできます。
npx skills init my-custom-skill
生成されるスキルファイルは Markdown ベースの YAML フロントマター付きファイルで、
特別なプログラミング知識がなくても記述できます。
たとえば「社内コーディング規約に沿ったレビューを自動で行うスキル」や
「特定フレームワークの設計方針を教え込むスキル」など、
チーム固有のノウハウをスキルとして共有できるのが大きなメリットです。
まとめ
- Skills は AIエージェントに専門知識を追加するプラグイン的な仕組み
npx skills findで検索、npx skills addでインストールするだけで使える- 記事作成なら technical-writer / japanese-copywriting / fact-checker の組み合わせが効果的
- 自作スキルでチーム固有の知見も共有可能
AIエージェントを「汎用アシスタント」から「チーム専属の専門家」に変えてくれる仕組みなので、
ぜひ一度試してみてください。
参考リンク
- Skills CLI: https://skills.sh/
- Claude Code: https://docs.anthropic.com/en/docs/claude-code
