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Wi-Fiが遅い、繋がらない!その原因と解決策をチェックしよう

福田
ディアシステム(株)開発一部第5課

「あれ、またWi-Fiが遅い…」

そう感じたこと、ありませんか?

私たちの生活に欠かせないWi-Fiは、今や単なるネット接続ツールではなく、仕事や勉強、動画視聴、そしてSNSまで、私たちの毎日に寄り添う重要なライフラインです。

もしWi-Fiの調子が悪くて困っているなら、今回紹介するWi-Fi環境のチェックポイントを試してみてください。

まずはこの2つのポイントをチェックしてみてください。 今回は、日本の主流である光回線に絞って解説します。

  1. ONU(光回線終端装置)をチェック! 光回線をご利用の場合、インターネットの入り口となるのがONUです。 これは、光ファイバーの信号をデジタルデータに変換する役割を担っています。

通信会社からレンタルされていることが多いので、まずはランプが正常に点灯しているかを確認しましょう。 もし赤く点滅していたり、消えていたりする場合は、通信自体に問題がある可能性があります。

  1. Wi-Fiルーターの電波強度をチェック! Wi-Fiの電波は、壁や家具、他の電化製品などによって弱くなってしまいます。

「電波が届きにくいな…」と感じたら、電波の強度を測定してみましょう。

Wi-Fiの電波強度は、通信速度や安定性に直結する重要な要素です。

今回は、パソコンを使ってWi-Fiの電波強度を調べる、方法をご紹介します!

Windowsパソコンで電波強度を測る! 特別なアプリをインストールする必要はありません。 Windowsのコマンドプロンプトを使えば、すぐにWi-Fiの電波強度をチェックできます。

(1). コマンドプロンプトを起動する スタートメニューから「cmd」と入力して、コマンドプロンプトを起動します。

(2). コマンドを入力する コマンドプロンプトの画面で、次のコマンドを入力してEnterキーを押してください。

netsh wlan show interfaces

コマンド実行すると、このような情報を表示します。

システムに 1 インターフェイスがあります:

名前 : Wi-Fi
説明 : Intel(R) Wi-Fi 6E AX211 160MHz
GUID : ********-****-****-****-************
物理アドレス : **:**:**:**:**:**
インターフェイス 入力 : プライマリ
状態 : 接続されました
SSID : ***
AP BSSID : **:**:**:**:**:**
バンド : 2.4 GHz
チャネル : 6
接続された Akm 暗号 : [ akm = **-**-**:**, cipher = **-**-**:** ]
ネットワークの種類 : インフラストラクチャ
無線の種類 : 802.11n
認証 : WPA2-パーソナル
暗号 : CCMP
接続モード : プロファイル
受信速度 (Mbps) : 144.4
送信速度 (Mbps) : 144.4
シグナル : 97%
プロファイル : ***
構成された QoS MSC の : 0
構成された QoS マップ : 0
ポリシーで許可されている QoS マップ : 0

この表示は、Wi-Fiルーターからの距離は、見通し直線で1メートルで実行しました。

Wi-Fiに関する情報が表示されます。注目するのは「シグナル」という項目です。 ここに表示されている%表記の数値が、現在の電波強度を表しています。 100%に近いほど、電波の状態は良好です。 50%あたりになると、通信速度に影響が出始める可能性があります。

今回は、いくつかの場所で実際に計測した結果をもとに、Wi-Fi電波の強度を見ていきましょう。

測定1:ルーターから1mの場所 まず、Wi-Fiルーターから見通しがよい1メートルほどの場所で計測しました。

	シグナル: 97%

ほぼ満点ですね!ルーターの真横や、ごく近い場所では、これくらい高い数値になるはずです。

測定2:ルーターから3mの場所 次に、ルーターから見通しがよい3メートルの場所で試しました。

	シグナル: 99%

なんと、1メートル地点よりも数値が上がりました!これは、電波の反射や周囲の環境によって、電波が強められる現象が起きることがあります。 Wi-Fi電波は、壁や家具に反射しながら届くため、必ずしもルーターから近ければ近いほど良い、というわけではないのが面白いところです。

測定3:ルーターと機器の場所を入れ替えて3mの場所 さらに、同じ3メートルの場所でも、ルーターとパソコンの位置関係を少し変えてみました。

	シグナル: 92%

数値が少し下がりましたね。 このように、電波の強度はわずかな位置の違いでも変動します。 これは、電波が跳ね返ったり、他の電波と干渉したりする影響が考えられます。

測定4:曲がり角の先、約5mの場所 次に、ルーターからL字に曲がった先にある、見通しのきかない約5メートルの場所で計測しました。

	シグナル: 92%

先ほどの3メートルの結果とほとんど変わりません。 これは、Wi-Fiの電波が回り込んだり、壁で反射したりして届いていることを示しています。

測定5:さらに場所を入れ替えて5mの場所 同じL字の場所でも、ルーターとパソコンの位置を入れ替えてみたところ…

	シグナル: 93%

こちらもほとんど変化がありません。 この結果から、この場所の電波強度は、距離や反射、回り込みの影響でこのくらいの値になると推測できます。

測定6:扉を閉めた先、約5mの場所 次は、見通しの良い5メートル地点で、間に扉を閉めた状態で計測しました。

	シグナル: 87%

数値が下がりました。 扉という障害物を通過することで、電波が減衰していることがわかります。

測定7:階段を半分登った場所 さらに、ルーターはそのままで、階段を半分ほど登った場所で計測しました。

	シグナル: 57%

一気に数値が下がりました!床や壁、さらには高さの変化など、複数の要因が絡み合って電波が大幅に弱くなっています。

測定8:2階の部屋 最後に、2階まで登ったところで計測しました。

	シグナル: 43%

かなり数値が下がりました。これくらいの電波強度になると、動画の読み込みが遅くなったり、途切れたりする可能性があります。

今回の計測結果を見て、「ウチも電波が弱い場所があるかも…」と感じた方もいるのではないでしょうか。

計測結果から見ると、「シグナルが50%に近い場所(今回の例では階段の途中)」にWi-Fiの中継器を置くことで、家全体のWi-Fi環境をグッと改善できる可能性が見えてきました。

さらに快適なWi-Fi環境を目指すなら、次の点も試してみてください。

  • 時間帯を変えて再計測しましょう。

Wi-Fiの電波は、近所の電波と干渉することがあります。 夜間や週末など、使う人が増える時間帯に電波強度がどう変わるか見てみるのもおすすめです。

  • Wi-Fiルーターの置き場所を変えてみましょう。

わずかな向きや位置の違いで、電波の届き方は大きく変わります。 壁から少し離したり、家具の配置を変えたりするだけで、意外な改善が見られるかもしれません。

  • 高性能なルーターへの買い替えも検討

どうしても電波が弱い場所があるなら、指向性のある高性能なWi-Fiルーターに替えるのも一つの手です。
特定の方向に電波を強く飛ばせるので、より安定した接続が期待できます。

Wi-Fiの電波は目に見えないので、どこに問題があるか分かりにくいです。
今回ご紹介したような方法で「見える化」することで、解決への糸口が見つかります。

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