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AWS認定 ソリューション・アーキテクト アソシエイト(SAA-C03)合格体験記

野田
野田
社長

こんにちは、ディアシステムの野田です。

つい先日、AWS認定 ソリューション・アーキテクト アソシエイト(SAA-C03) に合格しました!
合格までに学習したことを体験記にまとめます。

試験挑戦前のスキルレベル

私が初めてAWSを触ったのは今から約10年前、2014年~2015年頃まで遡ります。
「AWS Lambda」が登場してまだ間もない頃でした。

まだ業務でAWSが必要となることはありませんでしたが、とりあえずどんな技術なのか試しておこうと思い立ち、簡単なチュートリアル本を購入して一通り試してみました。

Amazon Web Services 基礎からのネットワーク&サーバー構築 : 玉川 憲, 片山 暁雄, 今井 雄太

この書籍は現在でも出版されていて、現時点で第4版まで改訂されているようですね。
その後、2015年~2016年あたりからEC2・RDS・S3を使ったシステムの開発に関わるようになりました。 2017年頃からAPIGateway・AWSLambda・DynamoDBといった、所謂サーバーレス・アーキテクチャを使い始め、 ちょうどタイミングよくAWS Lambdaの本が発売されたので直ぐに購入し読破しました。

AWS Lambda実践ガイド (impress top gear) | 大澤文孝 |本 | 通販 | Amazon

今は第2版が発売されているようです。私が購入したのは第1版の方です。
その後、AWSを使ったクラウドネイティブなシステムの開発に継続的に関わってはいるのですが、 直近の5年間くらいは自分の手でAWSを触ることはなくなってしまいました。
その間、技術が完全に錆びつかせない程度にUdemyで勉強したり、書籍を何冊か買ってかいつまんで読んだりしていましたが、 完全に読み通したのはこの本くらいです。

AWSで実現するモダンアプリケーション入門 〜サーバーレス、コンテナ、マイクロサービスで何ができるのか | 落水 恭介, 吉田 慶章 |本 | 通販 | Amazon

なので、SAA試験挑戦時点のスキルレベルはというと、

  • AWSは初心者ではないが、知識や経験がサーバーレスに偏っている
  • 実務から数年離れているため、もはや使い方を忘れつつある

といったところです。

試験挑戦のきっかけ

弊社内で、AWSのパートナーティアを上げるためにソリューションアーキテクト資格取得者を増やそうという動きがあり、それに協力するため、SAAの取得を目指すことにしました。
目標期限は2024/8/31までで、思い立ったのが2024年6月初頭、期限まで残り3ヶ月となった頃です。 まずは手始めとして AWS認定 クラウド・プラクティショナー(CLF-C02) を取得し、それに合格したら次はAWS認定 ソリューションアーキテクト アソシエイト(SAA-C03) へと、順番に挑戦していくことにしました。

AWS認定 クラウド・プラクティショナー(CLF-C02)への挑戦

通称 "黒本" で学習しました。
この本自体は1年程前に購入したもので、何故買ったのかは憶えておらず読んだ形跡もありませんでした。

徹底攻略 AWS認定 クラウドプラクティショナー教科書 | トレノケート株式会社 高山裕司 |本 | 通販 | Amazon

2周ほど読んで特典のダウンロード模擬問題を解いてみました。
合格点が取れそうな手ごたえだったので、2024/6/10に挑戦し、結果無事合格しました。 合格点が700/1000 のところ得点は790/1000でした。

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学習期間は1週間強といったところです。 黒本は読みやすく、特に詰まるところもなく読み進めることができました。
私が持っていた本は CLF-C02 ではなく、その前の版である CLF-C01 向けの本だったようですが、その点は特に問題なく、この1冊だけで十分合格できました。

AWS認定 ソリューションアーキテクト アソシエイト(SAA-C03)への挑戦

CLFと同じく "黒本" のSAA版を購入し、CLF合格後立て続けに学習を開始しました。

徹底攻略 AWS認定 ソリューションアーキテクト − アソシエイト教科書 第3版[SAA-C03]対応 徹底攻略シリーズ | 鳥谷部 昭寛, 宮口 光平, 半田 大樹 | 工学 | Kindleストア | Amazon

とりあえず2週間ほどテキストの通読と問題演習を繰り返した後、 AWSから提供されている公式練習問題集を解いてみたところ、正答率は半分程度といったところです。
公式練習問題集を解いた感覚だと、黒本の内容だけでは合格は厳しいかな?と感じました。
足りない知識は問題演習を増やすことでカバーすることにしました。 しかし、問題演習に入る前に、AWS Control Tower というサービスを使った マルチアカウントアーキテクチャ のことが気になっていたので、一旦試験勉強から離れてそちらを研究をすることにしました。
その過程で下記の書籍を購入して通読しました。

エバンジェリストの知識と経験を1冊にまとめた AWS開発を《成功》させる技術 | 高岡 将, 佐々木 亨 |本 | 通販 | Amazon

2週間ほど脱線した後、2024/7/8から試験勉強を再開しました。
問題演習用の教材として、Ping-t に無料で使えるSAA-C03用の問題集があったので、そちらを使って学習することにしました。

Ping-t

このPing-tのSAA-C03問題集ですが全部で733問あり、全て解き終わるまで20日ほどかかりました。 Ping-tは解説が大変充実しており、ひょっとするとPing-tだけで試験対策としては十分ではないかと思うくらいです。
間違えた問題のやり直しも含めると毎日50問くらいのペースで進めていた計算です。
このPing-t、問題量が豊富すぎるくらい豊富で、全て解き終えるまでかなり大変でした。
毎日50問を机に向かって解くような時間はなかなか取れないので、1回に5問ずつに小分けして、朝/通勤時間/昼休み/移動時間/夕食後/寝る前等、スキマ時間を使ってひたすら問題演習を繰り返しました。

2024/7/29にPing-tの問題集を1周解き終えることができたので、その3日後の2024/8/1に本番試験に挑みました。
結果は合格点が720/1000 のところ、得点は 801/1000 で、無事合格することができました。

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SAA-C03 試験の振返り

今回、スキルアップを目指してではなく、SAAの資格をとることそのものを目的として挑戦し始めたわけですが、 これまで体系だってAWSを勉強することを疎かにしてきたことが今さらながら悔やまれます。もっと早くに挑戦しておくべきでした。
これまで自分の知る範囲のサービスを組み合わせでシステム構成を提案していたのですが、やはりSAAを取得した今の方がたくさんの選択肢を思いつくことができます。あの構成はベストではなかった、こういった構成にすべきであったという風に、過去手掛けたアーキテクチャについて反省することしきりです。

今後について

今回の試験勉強を通じて知ったサービスの中で使ってみたいものが色々出てきたので、しばらくはいろいろ試してみようと考えております。
AWS認定 デベロッパーアソシエイト(DVA-C02) の方にも挑戦したくなってきたので、近いうちに挑戦してみるつもりです。